こんにちは。今日は、ポジティブな言葉のフレームワークを紹介します。不思議なもので、ある現象に対してポジティブなフレームを当てはめるだけで先が見えてきます。これらを実践してから、視界が広がりやすくなった気がします。
できない理由を探すのではなくどうしたらできるかを考える
何か達成したいこと・実現したいことがある時、まず「できないです。なぜなら、〇〇。」「〇〇が理由で、多分難しいと思います。」など、じっくり考える前にできない理由を考えてしまいます。特にもしそれらの難易度が高い場合が当てはまります。「受注率〇〇%アップ」「PV数〇〇件アップ」「工数〇〇時間削減」…目の前にこれらが提示されるとまず最初にできない理由を探し、それらに抵抗してしまいます。
できない理由を探すのではなくて、「どうしたらできるのか」を考えてみます。直感的に、感情的に「難しそうだな…」と感じていても、無理やしこのフレームを当てはめてみるのです。
「どうしたら受注率〇〇%アップできるか」「どうしたらPV数〇〇件アップできるか「どうしたら工数〇〇時間削減できるか」と考えると、本当に不思議なのですが、実現するための施策を打ち出そうと自然にすることになります。「どうしたらできるか」というフレームには、既に”can”(実現できる)の前提が内包されており、さらに「なぜできるのか」を問う前に”how”(どうしたら)、解決策を既に考えているのです。
特に無理難題を押し付けられた時に、「どうしたらできるか」というフレームを当てはめてください。自然と実現方法を考える癖がついています。
相手を責めるのではなく自分にできることは何かを考える
もし思うように人が動いてくれない時に「どうして〇〇してくれないのか」「どうして〇〇なのか」とまず初めに考えてしまいがちです。期待を下回りそれによって被害を受けたので当然だと思います。
しかし、人の行動を変えるのは想像以上に難しいです。行動を起こさせるベースのマインドや思想などから変えていかないと行動が変わらないかも知れません。それにはかなりの時間と労力を要するかも知れません。
そこで「自分にできることは何か」を考えてみてください。
例えば、仕事を依頼して相手がいつも締め切りギリギリになって延長の申請をしてくるとします。それによって自分が様々な調整を行わざるを得ません。その時に「まただよ…」と思って「次からは気を付けてください」と伝えるだけでは、その人が根本的に行動を変えるのは難しいかも知れません。そこで自分に何ができるかを考えてみましょう。
締め切りの2週間前くらいに、「締め切りの2週間前です。進捗はどうですか?」と質問をすることで相手にリマインドをするのも効果があるかも知れません。締め切りを設定する時に、自分がその仕事を受け取らなければいけない締め切りを相手に伝えてしまうと遅れた時に他の人にも迷惑をかけてしまうので、本当の締め切りの一週間前くらいを締め切りとして相手へ伝えて、バッファを設けるのも良いかも知れません。その仕事の量が少し多かったり難易度が高かったりするのであれば、仕事を分散して他の人をアサインする、手順を少し伝えてあげたり支援する人をアサインしたりすると、締め切りに遅れることが無くなるかもしれません。
相手の責任にしたくなるときもあるかも知れませんが、ぐっとこれえて「自分にできることは何か」を考えてみましょう。
ポジティブな言葉フレームを使う
言葉には肯定的なものと否定的なものがあります。
「企画書は書けないですが、アイディアの壁打ちは手伝えます」
「アイディアの壁打ちは手伝えますが、企画書は書けません。」
どちらが肯定的で、どちらが否定的に聞こえますか?上はできる事を述べていて、下はできない事を述べているように聞こえますね。意味だけ取り出すと同じ内容かも知れませんが、恐らく発信している人は伝えたい意図は異なるのでしょう。(もしくは、意図せず異なる印象を与えてしまっています。)
「その期限には間に合いません」
「その期限だとあまり品質が良くないかも知れません」
「その期限だとここまでならできます」
同じことなのに、受け手の立場に立った時に印象が大きく異なります。3つ目のポジティブな書き方だと「じゃあ、こうしよう」と建設的な議論に持っていけるかも知れませんね。小さな事ですが、常日頃からこのようなフレームを自然に使えると、上記と同じように、できない理由ではなく、どうすれば前に進めるかという打開策が見えてきます。
「できない理由を述べている」「拒絶している」と思われないように、ポジティブな言葉のフレームを使いましょう。
(勿論、否定的印象を相手に与えたい時は意図的にネガティブなフレームを使うこともOKです。)
無意識にポジティブに
以上です。初めは意識しながら考えてみて、慣れてくると自然に、意識せずにこのフレームに落とし込めるようになると思います。そうすると、仕事がより円滑に進むと思います。
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